「タイムは大切かもしれないけど、俺はタイムよりキモチの方が大事だと思うぞ。
“参加する事に意義がある”って言うしな(笑)
タイムを気にするより、瑛奈の出来る限りの力で完走出来ればそれでいいじゃん♪」
「…うん。」
不安が消せない瑛奈に陸斗は笑顔で言った。
「もしタイムが悪くてビリでも、誰が何て言おうと、俺が誉めてやる♪」
「(笑)なんか陸斗と話してると、悩んでるのがバカらしくなってくるよ。
……明日頑張るねっ♪」
「おう、応援行くから頑張れよ☆」
「あっ会場でナンパしないように!」
さっきまでの不安が消えた瑛奈は、陸斗につられて笑顔が戻っていた。

