「ハァ~…(明日の大会大丈夫かなぁ)」




瑛奈は陸斗との待ち合わせ場所へと向かいながら、明日に迫った大会の事を考えていた。




瑛奈は練習を重ねる事に、スランプを抜けるどころか、体力が落ち、思うように走れない為、大会に出る事に不安を抱いていた。














「遅いぞ~!」




「ごめん~!って、まだ待ち合わせの時間じゃないじゃん(笑)」




瑛奈が早めに待ち合わせの場所に着くと、陸斗は既に待っていた。









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「明日大会だっけ?」




「…うん。でも、きぃが出てもいいのかなぁ?

…最近タイム凄い落ちてきてるし

…きぃより早い人いるのに…」




ファミレスに入り席に着くと、瑛奈は不安そうに口を開いた。






「最近のタイムじゃなくて、今までの瑛奈の成績とかを見て選ばれたんだろうし…瑛奈が走るんだよ。」




「でも…みんなの代表なのに、いいタイム出せなかったら…」




陸斗からの言葉にも、瑛奈は不安を消せずにいた。