‐数日後‐














「ねぇ、ママ~。」




「どうしたの?」




夜、お風呂から上がった瑛奈は、リビングにいた亜希子の元へとやってきた。






「手足のむくみ取る方法とか知らない?

…最近、むくみが酷くて。」




「そうねぇ~。寝る前にはあんまり水分摂らないとか、マッサージしたり…

あっ足のむくみには、寝る時に足元にクッションとか置いて、高くするのが効果的よ♪

ママも若い頃立ち仕事だったから、むくみ大変だったわよ。」




瑛奈は最近、手足のむくみが酷く、亜希子に相談をしにきた。






「そうなんだぁ!?早速やってみるよ♪」




「最近部活できっと疲れが溜まってるのよ。

…あんまり無理し過ぎないでね。」




むくみ対策を笑顔で聞いている瑛奈に、亜希子は心配そうに言った。






この時、まさか瑛奈の身に…




黒い影が忍び寄ってきている事なんて…




誰も気付くはずもなかった。