「…海斗もう寝ちゃった?」




「…ッ起きてるよ。」




どの位の時が経ったのだろうか…




2人でベットに入り、背中合わせに寝ていると、由奈が口を開いた。






「…もう少しそっちいってもいい?…寒くて。」




「ッうん…」




「…海斗暖かい。」




「ッ由奈…」




由奈は距離を縮めると、海斗の背中に顔を当てた。






「…海斗…好きだよ…」




「…ッ由奈ッ俺も…好きだよ。」




今までにない位に緊張していた海斗だが、由奈の言葉に振り返った。






“チュッ”




「…私、本当に幸せだよ(照)」




「…ッ由奈…俺も幸せだよ。」




お互いに顔を真っ赤にさせると、恥ずかしそうに言った。






「…海斗と出会えて良かった。」




「…うん。俺も由奈と出会えて良かった。」




2人は向き合い、抱き合っていた。









『…好きだよ…』




いつも何処かで不安を感じていた由奈だが、今の由奈は全部が満たされていた。






緊張していたキモチが緩むと、今までにない位に幸せなキモチを感じながら…




2人はゆっくりと眠りに落ちていった。