‐数ヵ月後‐














「遅いぞ~!」




「ごめん~!部活が長引いちゃって(汗)」




学校帰り、待ち合わせ場所にいた陸斗は、遅れてきた瑛奈に声を掛けた。






中学を卒業した陸斗と海斗と瑛奈も高校生になり、高校生活にも慣れ始めてきた。






「最近、部活忙しすぎじゃないか?」




「うん、もうすぐ大会だからね♪」




中学からやっている陸上競技のマラソンを、高校でも部活に入り、大会も近いせいかハードトレーニングな瑛奈に、陸斗は心配していた。






「…あんまり無理すんなよ。」




「…うん♪」




心配そうにする陸斗に、瑛奈は思わず顔がほころんでいた。