「由奈ｯ…俺、由奈の気持ちとか分かってやれなくて…
気づかない内に由奈に辛い思いさせてたのかもしれない。
…あんまり口で言うの苦手だから
…でも、由奈の事は大切に想ってるし、これからも付き合っていきたいんだ…」
「…海斗…」
普段あまり話さない海斗はｲｯﾊﾟｲｲｯﾊﾟｲになりながら、静かに話し始めた。
「由奈ｯ…俺ｯ…由奈の事……好きだよ。
…それだけ伝えておこうと思って。…じゃ、また。」
顔を真っ赤にさせながら、柄にもない事を言うと、海斗はその場を立ち去ろうとした。
“ｷﾞｭｯ”
「…海斗…」
「!?あｯえｯ……由奈??」
立ち去ろうとした海斗を由奈は後ろから抱き締めた。
海斗は驚きと恥ずかしさで、顔を真っ赤にさせながら困惑していた。
