「(今日は陸斗君と話せてよかった…でも、海斗に何て言えばいいのかな…)」 陸斗と別れた後、由奈は家に向かいながら1人、海斗の事を考えていた。 「……海斗!?」 「あッ由奈…さっきの話なんだけど。」 由奈が家に着くと、海斗が門の前で立っていた。 「海斗…もしかして、一回も帰らないでずっと待っててくれたの?」 「いやッ…うん。由奈とちゃんと話がしたくて。」 家に帰らず制服姿のままの海斗に、由奈は驚きながら口を開くと、海斗は言葉に詰まらせながらも言った。