「…あれ?由奈ちゃん?」




「あっ…陸斗君…」




海斗の元を立ち去り、涙を流しながら校門を出ていこうとした由奈の姿に、気づいた陸斗は呼び止めた。






「…何かあったん??…海斗呼んでこようか?」




「…ッううん…」




陸斗の言葉に、由奈は涙を拭い、笑顔を見せた。






「…そっか。…この後って用事とかある?」




「…えっ?…ううん…」




「マック行かない?俺、ご馳走するし☆」




「えっ……うん。」




陸斗からの誘いに、由奈は少し驚きながらも答えた。









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「…頬腫れてる…痛そうだな。」




「…ッうん。…痛い…(心が)…痛いよ…」




マクドナルドに入り席に着くと、陸斗は心配そうに口を開いた。






「…海斗と何かあったん?」




「…ッ私、やっぱり海斗君には似合わなくて(汗)」




「…似合わないって?」




「…ッ海斗はカッコ良くて…モテるし、頭も良くて…

私なんかには全然似合わないんだよね(苦笑)」




陸斗は不思議そうに聞くと、由奈は苦笑いをしながら話始めた。