“ﾊﾞｼｯ”




「ｷｬｯ!!」




「ｯ友達の頼みも聞けないの?!

私達友達なんじゃないの?!ｯ嘘だったの?!」




思い通りにならない由奈に、恵美は頬を思いっきり叩いた。






「…恵美ちゃんごめんね…でも…

それだけは無理だよ…ごめんね…」




「ｯ!!ｯふざけんなｯ」




叩かれた頬を抑えながら、涙を堪え由奈はもう一度言った。






“ｶﾞｼｯ”




「…何してんの？」




「!!えｯ…あｯ…海斗君…私は別に…」




もう一度頬を叩こうとした手を海斗が掴むと、恵美は驚いた様子で言葉を詰まらせた。




由奈達のやりとりを見かけた友達が、海斗に知らせ、駆けつけてきたのだった。






「…由奈…それ…」




「えｯ!!あぁ、これはｯ違うの!!さっきぶつけちゃって(汗)」




由奈の赤くなった頬に気づいた海斗は、明らかにいつもと違う険しい顔をした…




海斗が恵美を睨み付けると、由奈はなだめるように言い訳をした。