“コンコンッ”




「…陸斗?」




「………。」




瑛奈は部屋の前までくると、ドアをノックして声を掛けたが、陸斗の返答はなかった。






“ガチャ”




「陸斗~?勝手に入っちゃうよ。…寝てるの~?」




「…スウスウzzz」




陸斗の返答がないまま、瑛奈は声を掛けながら、ベットで寝ている陸斗に近寄っていった。






「ねぇ~陸斗起きてよ?」




「ウーン…Zzzz」




寝起きがかなり悪く、なかなか起きようとしない陸斗に、体を揺すりながら瑛奈は声を掛けた。






「ねぇ!!陸斗ってば~!」




「Zzzz~」




まったく起きる気配がない陸斗に、諦めた瑛奈はベットの中に入ると寝顔を覗き込みながら話しかけた。






「Zzzz~」




「…陸斗…(本当、ぐっすり寝てるよ(笑)

…こうして寝顔見てると、この前みたいな事忘れちゃいそう…)」




瑛奈はベットの中に入ると幸せそうに寝ている陸斗の寝顔を横でずっと見ていた。