「…ッ俺、女と付き合うの初めてで…

本当にどうすれば由奈が喜ぶとか全然分からない(汗)

…ごめん…」




「何で??…海斗のそうゆう所も好きだよ…

一緒にいられるだけで嬉しい(照)」




海斗と由奈は照れながらも改めて手を繋ぎ歩き出した。




はたから見たら不思議に思う程、2人共、初めての手を繋ぐ行為に、顔が真っ赤になっていた。






「あれって海斗君じゃない?」




「あっ本当だ…一緒にいるのって由奈だよね。」




たまたま街に買い物に来ていた同じクラスの女子達が、2人の手を繋いで歩いているのを見ていた。






「…由奈ムカツクよね。」




「うん。海斗君は女子と全然喋らないから、狙ってた子はみんなで決めて遠慮してたのにね。」




全く女子とは喋らない海斗だが、海斗を想っている子は少なくなかった。




そんな海斗にいきなり彼女が出来、誰もが納得いかなかったのだ。