‐数日後‐














「今日の映画良かったね♪」




「うん、特にラストのシーンは良かったよね。由奈は何処が良かった?」




お互いが名前で呼び合うのにも自然になってきた頃、海斗と由奈は仲良くデートをしていた。






「私もラストシーンは良かった♪」




「うん♪これから何処行く?」




「あっ私買いたい物があったんだ。

…買い物に付き合ってくれない?」




「いいよ☆」




由奈の笑顔に、海斗も嬉しそうに言った。






“ギュッ”




「早く行こっ♪」




“パッ”




「…あっごめんね(汗)」




海斗の手を握り、走り出そうとした由奈に、海斗はとっさに手を離すと顔を真っ赤にさせた。






「ッいや…ッごめん…」




「…ううん。…行こ♪」




女の子と手を繋ぐなんて小さい頃以来だった海斗は、あまりの急な事に驚き顔が真っ赤になっていた。






「…ッ由奈(照)」




「えっ??…うん♪」




悪い事をしてしまったと謝り、先を歩いていこうとした由奈に、海斗は手を差し出した。