‐次の日‐














「桜井さん…桜井瑛奈さん。」




「あっはい。…陸斗ちょっと待ってて。」




熱がなかなか下がらない瑛奈は陸斗と一緒に病院に来ていた。









「…ただの風邪ですね。抗生物質を出しておきます。」




「あっはい。…ありがとうございました。」




医者の言葉に瑛奈は安心からか、笑顔を見せると、丁寧にお辞儀をし診察室を後にした。









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「…先生何だって?」




「ただの風邪だって♪…心配した?(笑)」




「…バーカ。ってか、瑛奈も風邪ってひくんだな?(笑)」




「何それ!?陸斗にだけは言われたくない(怒)」




照れ隠しのように陸斗はからかうと、瑛奈は不機嫌そうに言った。






「…早く風邪治せよ。」




「…うん。」




不機嫌になってしまった瑛奈を、陸斗は優しく抱き締めた。









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「…じゃあ、また明日来るからな☆」




「うん、ありがとね♪」




いつものように陸斗は瑛奈を家の前まで送り届けると、優しく頭を撫でるように叩き、笑顔で帰っていった。