‐数日後‐














「今日さ~一也が~~~…って、聞いてんのかよ?!」




「…うん…」




学校の帰り道、陸斗と瑛奈は2人で帰っていると、色々と話す陸斗に、瑛奈はボーっとしながら答えた。






あの日以来、お互いに気持ちを口にはしていなかったけど、付き合っていた頃のように、最近よく2人でいる事が多くなっていた。






「…何か瑛奈顔赤いよ?」




「…うん…」




顔を赤くし、ボーっとしている瑛奈に陸斗は心配そうに言った。






「…って、熱あるじゃん!!大丈夫かよ?!」




「…えっ…うん…大丈夫だよ♪」




心配しながら、瑛奈の額に手を当て、陸斗は驚きながら言うと、瑛奈は明るく言ってみせた。














「…ちゃんと暖かくして薬飲んで寝ろよ?」




「…うん。ありがとう。」




瑛奈の家まで送り届けると、陸斗は心配そうに強い口調で言った。




瑛奈はそんな陸斗に嬉しそうに微笑むと、家へと入っていった。






もしかしたら、この時から…




2人の運命は大きく変わってしまったのかもしれない。