「そういえば、陸斗は高校何処行くか決めたん?」




「ん~…まだ。」




陸斗は教室に戻ると、一也達と進路について話をしていた。






「…俺もまだ(笑)…海斗は〇〇高だっけ?」




「うん、瑛奈も同じ高校だよ~しかも、推薦(笑)」




一也の言葉に陸斗は笑いながら言った。






「本当スゲーな。…んで、同じ風に育って何で陸斗はこんな感じに…?(爆笑)」




「…あっでも、何か聞いた話だけど、陸斗も中学上がる前までは、海斗と同じ位頭良かったんだろ!?」




冗談交じりに話す一也に、圭吾は思い出したように言った。






「…マジかよ?!何で勉強しないん?」




「…ウルセーな。…勉強に一生懸命になんのがバカらしくなったんだよ。」




圭吾の言葉を聞き、驚きながら問う一也に、陸斗はそっけなく言った。






陸斗は小学生の時は海斗と同じように勉強熱心で、成績トップだった。




でも、中学に上がってからは何かにふっきれたように、勉強に手付かずになっていた。