「あゆみいつも陸斗君の事、嬉しそうに話すから、私も会ってみたかったのよ♪
本当にいい男ね~♪」
「そんな事ないですよ(笑)お母さんもキレイですよね♪」
あゆみの母親は陸斗を家に上げると、お茶を出し嬉しそうに雑談を始めた。
「また~(笑)上手いんだから~♪」
「……………何してるの?」
嬉しそうに続けようとする母親の話を途切るように、あゆみはリビングに入っていくと、陸斗の姿を見て驚きながら言った。
「…何で陸斗がいるの?」
「…携帯電源切ってるから…話しにきた。」
目も合わさずに冷たいあゆみの言葉に、陸斗は真剣に答えた。
「…話したくない。」
「…ッお母さんスイマセン。ちょっとあゆみと話してきていいですか?」
「いいわよ~ごゆっくりね♪」
自分の部屋へと逃げるように戻っていってしまったあゆみを、追いかけるように陸斗はリビングを後にした。
“コンコンッ…ガチャ”
「あゆみ?…今日は本当ごめんな。
……瑛奈と一緒にいた奴、俺知ってる奴で…
昔からちょっと色々あってさ…」
「ッ聞きたくない!!!」
部屋へ入り、話を始めた陸斗の話を途切るようにあゆみは力強く言った。

