「…あゆみちゃん大丈夫だった??」




「…うん、まぁ大丈夫☆」




心配する瑛奈に、今は余計な心配をかけたくない陸斗は明るく言った。






「…それならヨカッタ。あゆみちゃんに謝っておいてね…。

そろそろ帰ろうか♪」




「…おう☆」




陸斗の言葉に瑛奈はホッとすると明るく言った。









「…今日は本当ごめんね。」




「…もう謝るな。

…ってか、アイツからまた連絡きたら俺に言えよ!?」




いつまでも申し訳なさそうにしている瑛奈に、陸斗は頭を撫でながら優しく言った。






「…ありがと♪じゃあ、またね☆」




「おう☆じゃーな!!」




瑛奈を家の前まで送ると家に入っていくのを見届けた。









===









“ピンポーン”




「はい、どちら様ですか?」




「…あゆみさんの友達の山下です。あゆみさんはいますか?」




携帯の電源を切り、連絡がつかないあゆみの家までやってきた。






“ガチャ”




「あらっ陸斗君!?」




「あっはい。はじめまして。…あゆみさんいますか?」




ドアを開け、笑顔を見せるあゆみの母親に、陸斗は丁寧にお辞儀をした。






「いるわよ~♪上がって上がって♪」




「はい…お邪魔します。」




あゆみの母親は初めて見る陸斗の姿に、嬉しそうに家の中へと入れた。