「…ッごめん、ちょっと。」




「行かないで!!…陸斗おかしいよ…

瑛奈ちゃんの所に行くつもりでしょ??」




どうしても瑛奈の事が心配で、携帯を手に持ち部屋を出ていこうとした陸斗に、あゆみは手を掴むと言った。






「…瑛奈と一緒にいた奴、俺知ってる奴なんだ…あいつ…」




「ッそんなの関係ないよ!!瑛奈ちゃんの問題でしょ?

瑛奈ちゃんが誰と一緒にいるとか、どんな男の子と付き合うとか、陸斗に関係ないでしょ?

……行かないでよ。」




陸斗の言葉を途切るように、あゆみは力強く言った。






「……ごめん。」




「ッ陸斗…」




陸斗はその言葉を残し、あゆみの手を振り切ると部屋を出ていった。









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「…ッ健介君やめてよッ…」




「…ごめん…抑えられそうもない…」




座っていたソファーに瑛奈を押し倒した。






「ッ嫌ッ…!!ンーンーッ…」




健介は嫌がる瑛奈にキスをした。






「ンーンーッ!!…ハァハァ…お願い…やめて…手痛いよ…」




どれ位の時間だろうか?涙を流しながら拒む瑛奈の手を抑えながら、長いキスをすると健介はゆっくりと唇を離した。