‐数日後‐
“プルルップルルルル”
「…はい。」
「あっ桜井?…今何してた?」
あの日から健介はよく瑛奈に電話をするようになっていた。
「…勉強してたよ☆」
「そっか!…そういえば今週の日曜って用事ある?」
「えっ…ないけど。」
「本当に!?日曜に6年3組のメンバー何人かと集まりがあるんだけど…
桜井来れない?」
瑛奈の言葉に健介は嬉しそうに言った。
「…うん☆…何処で集まるの?」
「…とりあえず場所と時間決まったらまた電話する!
…じゃ、勉強中ごめんな☆」
断る理由のない瑛奈は、集まりに参加する事に了承すると電話を切った。
「…誰が来るんだろ?」
最近、頻繁に電話をしてくる健介に瑛奈は少し困りつつも、小学校の時のメンバーとの集まりに心踊らせていた。

