‐次の日‐
「きぃちゃんおはよ♪」
「…夏菜ちゃんおはよ☆」
次の日の朝、瑛奈はいつも通りに登校していた。
「………。」
「…きぃちゃん何かあった??…元気ないけど…」
いつもと様子の違う瑛奈に、夏菜は心配そうに言った。
「…そんな事ないよ♪
あっ今日放課後アイス食べて帰らない?」
「うん、行こ行こ♪…じゃあ、また後でね☆」
瑛奈は心配を振り切るように、明るく振る舞うと、夏菜は自分の教室へと入っていった。
「…瑛奈おはよ☆」
「ッあっ海斗…おはよ♪」
瑛奈が教室へ入っていこうとした時、海斗が話しかけた。
「何か元気ない?…何かあったら直ぐ俺に相談しろよ♪」
「…うんっありがと♪」
元気のない瑛奈に、原因が自分だと分かっていながらも、海斗は精一杯明るくいつも通りに振る舞った。
「じゃ、また後で☆」
「うん☆」
もう元の関係に戻れないと思っていた瑛奈は、いつも通りの海斗に…
海斗と話せた事に、凄く嬉しかった。

