‐放課後‐
「…海斗…一緒に帰れる?……話したい事があるんだ…。」
「あっ…うん。ちょっと待ってカバン取ってくる。」
放課後になり、瑛奈は海斗のクラスへと足を運ぶと、海斗を誘った。
「ッごめん、待った?」
「ううん…じゃあ、帰ろ♪」
海斗は急いで机の上のカバンを取り、瑛奈の元へと戻ると、瑛奈は笑顔で言った。
「あれ!?お前等もう帰んの!?
んじゃ、俺も今日真っ直ぐ家帰るからちょっと待ってて☆」
「…何で陸斗と一緒に帰らなきゃいけないんだよ。」
2人の姿に気がつき、一緒に帰ろうと声をかけた陸斗に、海斗は不満そうに言った。
「…海斗君…お兄ちゃんに対してその言葉は冷たくない?」
「…何がお兄ちゃんだよ。」
冗談っぽく言う陸斗の言葉に、海斗は冷たく言った。
「も~!!2人とも直ぐケンカしないの!!
今日は陸斗はダメね!!…あゆみちゃんと帰りな♪」
そう言うと、瑛奈と海斗はその場を後にした。
瑛奈のその言葉に、てっきり陸斗も一緒に帰る羽目になると思っていた海斗は、驚きながらも凄い嬉しかった。

