‐次の日‐
「おはよ~!…そういえば昨日どうした?」
「えっ!?…何が?」
次の日の朝、昨日の話題を出した陸斗に、瑛奈は思わず聞き返した。
「何が…ってか、いつの間にか帰ってたから、何かあったのかと思っただけ。」
「ッあぁ!!…昨日は…用事を思い出して(汗)」
昨日の海斗からの告白を陸斗が知るはずもないのに、瑛奈は陸斗の言葉一つ一つに動揺していた。
「…嘘だな(笑)」
「えぇ!?本当だってばぁ(汗)」
「…もうちょっとマシな言い訳しろよ(笑)
…まぁ、あんまり思いつめんなよ☆」
陸斗はそう言うと瑛奈の頭を優しく撫でるように、叩きながらその場を後にした。
「(…ビックリしたぁ…海斗、陸斗に話したのかな?…言う訳ないよね(汗))」
瑛奈の気持ちを見透かしたような陸斗の言葉に、瑛奈は動揺しながらも、気持ちが少し晴れたような気がしていた。

