「……本気なの?」
「…俺はずっと瑛奈だけを見てきた。
…俺なら絶対に瑛奈を傷つけるような事はしない。
……俺じゃダメ?」
瑛奈を優しく抱き締めながら、今まで胸の奥に閉まっていた気持ちを話はじめた。
「……海斗……ごめ……」
「ッ俺と陸斗を離して、1人の男として
ちゃんとよく考えてから、返事聞かせてよ★
……俺は瑛奈の事を誰よりも分かってるつもりだし
瑛奈だけを大切にしていくから。」
瑛奈の断りの言葉を途切るように、海斗は真剣にもう一度言った。
「……分かった。…ごめんね、今日はもう帰るね。」
瑛奈はそう返事すると足早に海斗の部屋を出ていった。
「(はぁ~…クソッ!!俺が今言ったって瑛奈を困らせるだけじゃないかよ…)」
瑛奈の気持ちを誰よりも分かっていながらも、自分の気持ちを抑える事が出来なかった自分に、海斗は自己嫌悪になっていた。

