「…他の2つは?」




「これはママからパパに♪ねぇ、海ちゃん…パパ喜んでくれるかな?」




テーブルの上には3つのケーキが並んでいた。






「もちろん、喜んでくれるよ☆…瑛奈のは?」




「………。」




「きぃちゃんのはねぇ~陸兄ぃに作ってるんだよ♪」




海斗の問いかけに、瑛奈は少し躊躇して答えられずにいると、優依が代わりに明るく答えた。






「(汗)ッ陸斗ってあんまり甘いの食べないから、甘さ控えめなのを別に作ってあげたの!」




「……そっか★」




何も言っていないのにハニカミながら、否定するように話す瑛奈に、海斗は何も言う事が出来なかった。