‐次の日‐














あゆみとの約束の買い物デートを終え、2人は陸斗の部屋でまったりしていた。






「何か、こうして陸斗とずっと一緒にいれたらいいなぁ。」




「………。」




陸斗にもたれかかる様にあゆみは座ると、2人の時間を過ごしていた。






「…私、人を好きになったのって陸斗が初めてなんだぁ。…陸斗は?」




「……俺は……」




あゆみの問いかけに、陸斗は言葉を詰まらせた。






“プルルップルルルルッ”




「ッごめん。…はい。」




「《あっ陸斗?今あゆみと一緒にいる?》」




2人の会話を途切るように携帯が鳴ると、陸斗は電話に出た。






「そうだよ。どうしたん?」




「《今みんなでカラオケにいるから、あゆみと一緒に来いよ》」




「おう。んじゃ、また後でな!」




「…一也君?」




「うん、カラオケに来いってさ!…行こ♪」




「…うん。」




陸斗は腰をあげ、あゆみに笑顔で手を差し出すと、あゆみは何かスッキリしないままだった。






あゆみの問いかけに、言葉を詰まらせた陸斗…




あゆみはその事がずっと頭から離れずにいた。