‐次の日‐














「そういえば、今日うちのクラスに転校生来るらしいぞ。」




陸斗のクラスは朝から転校生の話題で持ちきりだった。






「男か女か賭けようぜ!!俺は女に100円♪」




「んじゃ、俺も女に100円♪陸斗はどうする?」




クラスの男子達が転校生の性別で賭けを始めた。






「ん~…どうでもいい。」




「それじゃあ賭けにならないだろ?」




賭けの言葉が飛び交う中、陸斗は興味なさそうに昼寝をしていた。






「今の所、みんな女に100円(笑)陸斗はどうする?」




「…んじゃ、男に1000円でいいや~。」




陸斗だけは男に賭け、先生が教室に入ってきた所で賭けが中断になった。






「はい、みんな席に着いて。

今日はうちのクラスに転校生が来ました♪

じゃあ、吉澤さん入って。」




「《おい陸斗!!吉澤“さん”だってよ♪1000円ちゃんと用意しとけよ(笑)》」




「《いや、“さん”でも意外にゴツイ体育会系の男かもよ?(笑)》」




前の席の男子が陸斗に振り向き様に小声で話しかけてきた。






“ガラッ”




クラス中がざわめく中、ゆっくりと転校生が教室に入ってきた。