‐数ヵ月後‐














陸斗と瑛奈が別れてからもう直ぐ1年が経とうとしていた。




あの日からはお互いに全く口も聞かず、目を合わせずに過ごしていた。






「俺達ももう3年か~!やっぱ最上級生ってのは気分がいいな☆」




「一也は1年の時から態度はいつも最上級生だったろ(笑)」




「まぁな(笑)」




陸斗達は中学3年生になり、新たにクラスが発表された。






「俺はC組だ。一也と圭吾は?」




「陸斗はCか~!俺はAだ☆」




「俺もA組☆んじゃ、また帰りな!!」




「おう☆」




一也と圭吾は同じクラスになり、陸斗だけクラスが離れた。









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“ドンッ”




「あっごめん!大丈…」




「えっあっうん。きぃの方こそごめんね(汗)」




陸斗が教室に入ろうとした時、丁度教室から出てきた瑛奈とぶつかってしまった。






「あっ陸斗ぉ!!陸斗もC組??」




「おう☆まゆみもC?」




「うん!!陸斗と一緒でヨカッタぁ♪」




「んじゃ、俺が寝てる時は授業のノートとか色々とヨロシクな☆」




「しょうがないなぁ(笑)」




2人がぶつかって少しの沈黙を途切るように、クラスの女子が割って入ると、そのまま2人は言葉を交わさずに、陸斗は教室に入っていった。






「(…陸斗もC組なんだ…)」




教室に入り、女子と笑顔で話す陸斗の姿を、瑛奈は少しの間見つめていた。