きみのうた



「で?返事は?」

「でも・・」

「でももだってもなし。答えを言えよ」

「えっと・・。こちらこそ・・・」

きっとあたし、顔赤いと思う。

「璃乃ー!おめでと!」

急にドアが開いて、智美の声が聞こえる。

「智美・・?」

「・・はぁ・・」

「あ・・・」

え、なに?

どうなってんの?

「俺が連れ戻した。きっとお前のことだから全部ウソだろうって。だから黙って廊下で待ってろって言ってたんだ。なのにこのバカは・・・」

「こんなん聞いてないし、あたしは!普通は驚くもんでしょ!」

「はいはい。うるさいから黙ってて」

「うわっ。ありえないし」

「てめえ、もう帰れ!うっざいわ!」

「何よ、それ!あたしは璃乃のお姉ちゃんですけど!」

「ぜってえないわ。お前が姉貴になったら笹野、グレるわ。絶対に」

「何おうっ!?」

2人の言い合いを聞いてたら面白い。

「・・ぷはっ」

ついに限界で、大爆笑。