「優兄、お帰り。ちょっと紹介したい友達がいるんだけど」


少し大きめの声で優兄を呼ぶと、優兄は窓を開けてくれた。



「私の友達で、みなみちゃん」


「初めましてみなみです」

「みなみちゃんか。俺は高野優也。よろしくな」


「知ってます。優也先輩は学校で有名ですよ」


「そんなことないって。じゃあ俺バイトがあるから。またな」



そういって優兄は出ていった。