そう、
学校でも人気のある私が想いを寄せる人―――


高野優也―――



私の本当のお兄ちゃんではないけど、
昔からずっと一緒で
私を妹みたいに可愛がってくれる。



そう、
妹みたいに―――





「それにしても、 いいなぁ~ 香織は。 あんなにかっこいい先輩とずーっと一緒に育ってきたなんて」



「そっそう? でもそれはそれで大変だよ?」



「えっ何で? 家は隣だし、可愛がってもらって、ずるいわよ。ファンの女子達はみんな羨ましがるって」



「まぁ、良いこともたくさんあるけどさぁ~
やっぱり大変だよ…」