私が優兄を好きな理由―――

たくさんありすぎて困っちゃうけど、さりげない優しさが好きなところ。


今日の買い物もそうだった。
かごを持ってくれるところとか、私がかなり長い時間悩んでいても、文句1つ言わずに付き合ってくれて……



そういうのをさりげなく出来るから、女の子達にモテるんだろうな。




ちょっと待っててと優兄に言われてから、私はレジを通り、1人で袋詰めしていた。



「香織、悪い悪い。俺も手伝うよ」


「ありがとう」


そして、私たちはスーパーを出て2人で家まで向かった。


重たい荷物は全部優兄が持ってくれている。


私も持つよって言ったけど、優兄に大丈夫だからって言われて、私は1番軽い袋しか持っていない。