2人でスーパーに向かって歩く。



俺はこんな穏やかな2人の時間が、1番大切で、落ち着く。



香織はどんな女子よりも、可愛くて仕方がない。



けれど、
それは俺の妹みたいな存在だから――――



大切な妹なんだ―――




「優兄? さっきからぼーっとしてどうしたの?」



香織が俺の顔をのぞいて、心配そうに聞いてきた。



「あぁ、 何でもねぇよ? ただ、考え事してただけ」


「考え事?」