慌てて電話にでる。


「もしもし…」


「香織ー 悪いんだけど、牛乳を3本追加でお願いしてもいいかしら」


「えー。 3本も!? 重くて持てないって…」



すると横から手が伸びてきて、私の携帯を奪っていった…


「もしもし。 お母さん。 僕も一緒に買い物行くのでご心配なく…」


電話ごしにお母さんの明るい声が響いている―――


優兄はもちろんうちのお母さんとも仲良しなのだ。


しかも、
さらっとお母さんなんて呼んじゃっている―――