「でも、こんな夜に行ったら家族とか迷惑だろ?」 「えぇで」 あたしたちはエレベーターに乗り込み、無言で3階へ。 あたしの部屋の305号室に着き、ポケットから鍵を取り出して部屋に入ると、茶色い物体が飛び付いてきた。 「寝てなかったん!?」 あたしはペットの犬を抱きかかえ、リビングに行った。 「アキくん、入ってや」 「一人暮らし!?」 はい。来た。 何て、答えるんやろう……。 「せやで」 「俺と似たようなもんだな」 ………え?