キラキラ光る夜空の下。


私と奈美は夏祭りに来ていた。


「わたあめ食べたいな〜。あっりんご飴もいいかも!いや、射撃してこようかな」


隣でにこにこしている奈美を横目で見ながら、さっき買ったかき氷を食べる。


いちごの味が口に広がって思わず口が緩んでしまう。


「さくら、あんず飴食べない?」


「私はいいや」


「じゃあ私買ってくるね!」


そう言ってあんず飴の屋台に入って行った奈美を目で見送る。


キラキラ輝く星を見て


「さとる…」


なぜかさとるを思い出した。


さとるとこの夜空を見たかったな。