「オレ、桜さとる。一年の数学教師だって」 よろしくな、とにこっと笑う桜さとるという名の男の人。 正直、先生という感じが全くなくて。 先生と呼びずらいんだ。 「さくらは数学は得意か?」 えっ、いきなり呼び捨て? と、驚きながらも私は一応答える。 「得意じゃない。その逆」 すると桜さとるは、ん?と首を傾げた。 「不得意なのかな?」 「そうだけど」 わざわざ確認することないじゃん。 と、なんだかいらいらする私。