「なあ、アカネ」 「…んー?」 「きっと、こうゆうのを幸せってゆうんだろうな」 凌央が大きく深呼吸をした。 あたしもマネをして深呼吸してみる。 「こうやって、深呼吸してみるとさ。なんかよく分からないけど、幸せに感じねえ?」 「…うん、感じるね」 だろ、と凌央が笑った。