あの約束から5年。


私ずっといるよ。


この公園のベンチで。


午前9時30分。



10時になっても

10時12分になっても


姿を現さない君を


ずっと待ってる。




私なんて

かばわなくて

よかったのに。



大きな鈍い音と共に

君は去っていった。



本当ならば

私が去るべきだった。



バカすぎるほど


かっこよく

去っていった。




私はずっと待ってるよ。



来ない君を

ずっとずっと。



午後5時。



「また来るからね




また明日」





End