雪・時々晴れ

彼の掌を自分の胸に当て


「おっぱい大きいよ」と言った。


「何言ってんの?」


「ほんまやなぁ…」


「しょうたろうがそんな女だとは思わなかったな…」


「え~硬派なん?」


「フッうそうそ」


服の中に入ってきた小田君の大きな掌は温かく優しく私を蕩けさせた。


乱れた服は床に散らばり本能は止まるところを知らずにお互いを愛撫した。


「おいで」


彼は私をベッドに誘いこう言った。


「しょうたろうが上ね」


「え~恥ずかし~よぉ」
(最初からそんなこと言う人初めてやし)


「大丈夫」


彼に言われるがままにしてみたが、そのぎこちない動作に消えて無くなりたい思いだった。


そんな困った私を見て彼は


「はい、交代」と言って私を寝かせた。


(え?何なん、何なん。ど変体プレイが始まったらどうしよ~)


そんな心配も他所に少し激しめだったが至って普通に事を終えた。


このような場面では、私はロマンチックに考えがちだが実際は違う場合も多いのだろうと
自分を慰めた。


「いきなり上とか恥ずかしいし…」


「はは…ゴメンな。けど、言い訳していい?」


「(言い訳?)…うん。」


「俺、初めての人と上手く行く事めったにないんさ…」


「へ~以外!変な話…入れにくいってこと?」


「違うよば~か。」


「バカって言うな!」


「そうじゃなくて、相手が受身過ぎると萎えるっていうか、そんな気になれなくなるんさ」


「へ~~~!」


「だからしょうたろうみたいなの珍しい…」


(珍獣?)


「俺始めての相手ですんなり行ったのしょうたろうが二人目」


「え~そんなん聞きたくな~い!一人目やったら嬉しかったのに!」


「しょうがないじゃん。俺嘘付けないって言ってるでしょ」