「日本海も見れたことだし、そろそろ送って行きましょうか」


「うん…」


「寂しい?」


「別に…」


「あっそ。じゃあ。さよなら。元気でな。」


「あっ嘘。嘘。寂しい」


「フッでもまぁ遅くなると親も心配するだろうし早めに帰りな…」


「うん」


家までは来た道とは違う道を通っていた。


おかげで景色が沢山見れた。


帰り道の途中で次に会う約束をした。2週間も先の話だったがスキーに行こうと言ってくれた。


来週の休日はマユちゃんと決着をつける様子だった。


又複雑な気持ちになったけれど、マユちゃんの好きな人を知らなかったことで、私達がこうなったのだと思うと何か運命を感じた。


だってマユちゃんの好きな人を知っていたら、あの日抱きついたりはしなかったはずだから…。