一月の寒空の下、家の路地から出た少し大きな通りで小田君を待っていた。
約束の12時までにはまだ20分もあった。
連日降り続いた雪を除雪車が道の脇へかき分けたままにしてある風景が好きだった。
雪国でしか履かない様なモコモコのブーツで歩道を行ったり来たりしていた。
この世に私一人しか存在しないのでは無いかと思うほど静かで、空を見上げると今日の日が晴れで有る事にふっと思ったのは、前回会った時も晴れだった事。
しばらくして遠くに小田君の車が走って来るのを見つけ、気付いてもらえる様に車道へ近づいた。
近くまで来た時に手を振ると少し通り過ぎ、雪の固まりの無い場所に車を停めてくれたので駆け寄ってドアを開けた。
「乗ってもいい?」
「どーぞ」
「へへっ」
「何がおかしいん?」
「別に…」(うれしくて…)
少し微笑んだ。
小田君はまぁいいかというような顔をした後車を走らせた。
少し沈黙の後に赤信号で停車した時にCDの音量を下げて話し出した。
「しょうたろうがさ、もし俺の事、本気で好きだったとしたら、俺もちゃんと今の状況とか話さないと悪いかなって思ってさ…」
「へぇ…」
「へぇって…ま、急にそんなこと言われても困るか」
「いあや~困るとかじゃないけどな…」
ドキドキしすぎて窓を少し開けて落ち着こうと思った。
「てゆうか、昼メシ食った?」
「んーん。食べてない」
「美味しい食堂知ってるんだけど行く?」
「うん。行く」
信号からほんの3分ほどのところに食堂はあった。
お店に入ると小田君は課長が美味いと教えてくれた店だと説明した後、ヒレカツ丼が美味いというのでそれを注文した。
約束の12時までにはまだ20分もあった。
連日降り続いた雪を除雪車が道の脇へかき分けたままにしてある風景が好きだった。
雪国でしか履かない様なモコモコのブーツで歩道を行ったり来たりしていた。
この世に私一人しか存在しないのでは無いかと思うほど静かで、空を見上げると今日の日が晴れで有る事にふっと思ったのは、前回会った時も晴れだった事。
しばらくして遠くに小田君の車が走って来るのを見つけ、気付いてもらえる様に車道へ近づいた。
近くまで来た時に手を振ると少し通り過ぎ、雪の固まりの無い場所に車を停めてくれたので駆け寄ってドアを開けた。
「乗ってもいい?」
「どーぞ」
「へへっ」
「何がおかしいん?」
「別に…」(うれしくて…)
少し微笑んだ。
小田君はまぁいいかというような顔をした後車を走らせた。
少し沈黙の後に赤信号で停車した時にCDの音量を下げて話し出した。
「しょうたろうがさ、もし俺の事、本気で好きだったとしたら、俺もちゃんと今の状況とか話さないと悪いかなって思ってさ…」
「へぇ…」
「へぇって…ま、急にそんなこと言われても困るか」
「いあや~困るとかじゃないけどな…」
ドキドキしすぎて窓を少し開けて落ち着こうと思った。
「てゆうか、昼メシ食った?」
「んーん。食べてない」
「美味しい食堂知ってるんだけど行く?」
「うん。行く」
信号からほんの3分ほどのところに食堂はあった。
お店に入ると小田君は課長が美味いと教えてくれた店だと説明した後、ヒレカツ丼が美味いというのでそれを注文した。
