雪・時々晴れ

「もしもし」


「あ佐伯やけど…」


「ああ」


「ゴメンな忙しいんちゃう?」


「いやぁ何も」


「大掃除とかしたん?」


「適当に」


「口数少ないな…」


「まぁね。俺んち電話が居間にあるからな。じじいがすぐ横でテレビ見てるしな」


「あーそっか。じいちゃんに悪いな…じゃあ又ゆっくり話したいから今度お茶でも行こか…」


「え、いいけど、何処行くの?」


「うーん。会社の近くの駅前のドーナツやさんとか…どう?」


「いいよ。いつ?」


「正月は忙しいやろうし、正月の休みが終わって初めの日曜日とかは?」


「あ~そこはちょっと予定があるからその次の日曜日でどう?」


「うん。いいよ。じゃあまた前の日に電話する」


「おう」


「じゃーね」


「はい」


プープープー


約束を取り付けたら嬉しくてニヤニヤしていた。


早く時が経てばいいのに…


日が経つのが早く感じる為には他の事に没頭すればいいのだ。


そう考え、一応は普段の生活を送る事にした。


平常心を装ってはいたが、会うときの為の服を買いに行ったり、化粧品を買ってみたり…


友達になりたいだけのわりにスッカリ恋する乙女みたいになっていた。