私は道の端にしゃがみこんだ。 「あかり?」 上から羅威くんの声が降ってきた。 幻聴かな? 「あかり、お前何してんの?」 違う…現実だ! 私はガバッと顔を上げる。 目の前には膝に手を置いて私を見てる羅威くんがいた。 「ら…羅威くん?」 羅威くんの顔はビックリしてる。 …? 「お前…何泣いてんの?」 あっ!忘れてた! 私はあわてて服の裾で涙を拭った。 「あの…これは…その…」