私のメガネくん 短編



「お前、今日何か変だぞどうした?」


「なんでもないです」


私はあからさまに顔を羅威くんからそむける。


「誰かに何か言われた?」


私は首を振る。


違う…。そんなんじゃない…。

ただの私のヤキモチ…。


ねぇ、気付いてくれないの?


「私ね…。告白されたんです…」


「ふーん…」


ほら、やっぱり無関心…。


私は膝の上に置いた手をギュッと握りしめて、俯いた。


「その人、金峰くんって言うんです」


「それで?」


「ちゃんと断ったんですけど…も…もしですよ?私が金峰くんと付き合うって言ったら…どうしますか?」


バカ…何言ってんの?


でも、羅威くんは何て言う?


私は、俯いたまま、羅威くんの言葉を待つ。