「で、なんで泣いてたわけ?」 「何でもないです、ただ少し目にゴミがはいって…」 「そっか…大丈夫そうだな」 ニコッと笑った羅威くんは夕日でいつもよりキラキラして見えた。 「あかり?」 はっ!わ…私羅威くんを見つめてた? 「あっ、その…もう大丈夫です」 私はなんとか笑顔を作った。 また、今度話せばいいよね? 「じゃあ、俺帰るな」 そういって、羅威くんは後ろを向いて行ってしまった。 その後ろ姿が見えなくなるまで見つめていた。 後ろ姿が見えなくなると、私は家に入った。