「あたしは あんたより杏の方が
大切だから!! だから……っつ!!」


やばい……。 泣きそう。



「ふっ…あんただって…!!
杏が大事……でしょ???」



ゆっくり 頷く亮太。


「だったら 杏のこと……っ
大事に…ふぅ…してあげて!!」


もう 溢れる涙を
止められないあたし……。



「でも!! いいじゃん!!
俺にとってお前は特別だから―…!!」


「やめて!! これ以上……。
期待させないで……??」


あたしだって 亮太と
これからも 電話したい…。


「でも 杏を…傷つけたくない!!」