6時間目の終わりを告げるチャイムが鳴りました・・・。みんな、部活がある人は部活へ。友達と遊ぶ人は友達と笑談。私も、今日は唯と遊ぼうと、唯の席へ向かおうとしました。すると、誰かに肩を叩かれました。・・・・・・岡路先生です。私は、岡路先生ははっきりいって、嫌いでした。20後半くらいの女の先生で、担任であり、理科の先生です。授業中は白衣きて、いかにも理科の先生って感じ。なんか、やたらとすぐ怒るし、宿題は多いわ、補修の範囲を大きくするわ・・・。で、なんで私が岡路先生に呼ばれたのでしょう?先生は、
──話があるから、ちょっときなさい。
と、いい、私を生活指導質へ連れて行きました。いすに座ると先生が怖い顔をして、
──西村の事で何か知っているなら話しなさい。
移動中、何となく予想できたことでした。知っている事?嘘、先生が知りたいのは真実でしょう?
──・・・ないの?
──先生が知りたいのは、いじめのことでしょうか?それならそうと、早く言えばいいのに。
──!知ってるの?
──・・・はい。でも、話すと長くなるので、今日、手紙に書いてきてもいいですか?
──じゃ、明日までに。
──はい、失礼します。


ばかばかしい。あの人のする事がわからない。西村が何だってのよ。
まぁ、めんどくさいけどこれ以上、呼ばれるのは嫌だから手紙ぐらい書くか。

〔岡路先生へ。
  私が知っている事を話しましょう。と言っても、先生は私が西村さんに対して、何をしたか知っているかのようでしたね。はい、そうです。
私が西村さんをいじめていたのは真実です。
それが何か?だからといい、何で私に怒らなければいけないのですか?私だけじゃありませんよ?クラスの女子、ほとんどです。
まぁ、よくある転校生いじめってヤツですか?だって、西村さんだって抵抗すればいいのに。ずっと耐えてるから私たちも面白くなっちゃって。そういうことです。いじめられつづけていた西村さんが最も悪いんじゃないですか?違いますか?〕