「うま――っ」
急いで作ったため、塩焼きそばにスープだけの食卓だったけれど、柘植さんは本当に美味しそうに食べてくれた。
「…よかったです・・」
「手作りのものって苦手であんま食べないんだけど、なっちゃんなら大丈夫みたい。」
ソファで横並びで食べているため、柘植さんの笑顔が近い。
「…あの、苦手なもの、ありますか?」
「納豆ときゅうり!」
「覚えておきます。」
「・・・なっちゃん。
ゴハンはたまに作ってくれるだけでいいからね。」
「え?」
「ちょっとこれからのこと、話そうか。」
急に柘植さんの顔が真剣になる。