「・・・それは…ちょっと。
あの家にあったら変じゃない?」
「ち、ちがっっ
たまたま手にっっ」
「ハハハッ
わかってるよ。サクラさん本当に面白い。」
「・・・」
手に持っていたタオルをソッと棚に戻し、他のタオルを探す。
「あ・・・」
かわいい。
薄いベージュでフワフワ柔らかい生地。
隅っこにはクローバーの小さな刺繍。
すごくシンプルだけど・・・
「…それ?」
「あ、はい・・かわいいなって」
「クローバーって…
いかにもな感じだけど・・」
「――そ!そうですよねっっ」
「んーん。サクラさん気に入ったみたいだし。それにしようか。」
色違いでライトグレーもあり、結局バスタオルやフェイスタオルを何枚か買った。

