「ここに来れば、トータルコーディネートができるのよ。 もともと美容師で、柘植ちゃんも担当してたの。最近、ここお店を始めたんだけどね~。 あ、オープンの時間! また今度、ゆっくりね!」 サキさんは慌ただしくわたしに大きな紙袋を2つ渡し、店の奥へ行ってしまった。 柘植さんの方を見ると、まだ寝ているようだった。 慣れないヒールでゆっくりと近づく。 「…つ、柘植さん・・」 近づくと寝息が聞こえてきた。